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黒豆(くろまめ)こぼれ話

がんで余命ゼロと言われたフレンチシェフの神尾哲男さんが、末期がんを宣告されて14年間、食事の力で"命のリセット"に挑戦した。「死なない食事」という本を出版され、話題になっています。本には、昔の日本食をヒントに辿りついた命の食事法 とあり、末期がんにどう向き合ったかを日々の食事の改善を記した"生き証人"の記録です。

その本では、GI値(グリセミック・インデックス)の略で、食事で摂った糖(ブドウ糖)による血糖値の上昇率を100として示す指数ですが、食事の際は血糖値の上昇を穏やかにする食品を摂ることをすすめています。GI値を下げるために酢を使う方法やGI値の低い豆類と一緒に摂ること、黒豆の煮方や煮汁を捨てずに飲むことが書かれています。豊富なポリフェノールの抗酸化作用が血液のドロドロを防いだり、インシュリンの分泌をコントロールしたり、血糖値の急激な増加を抑えるなどその効果を説明されています。おすすめの書です。

定食

※出典:「死なない食事」神尾哲男著/幻冬舎刊

年をとると知らず知らずのうちにTVの音が大きくなったり、話し声が聞きづらくなったり、ついには耳鳴りの悩まされることはありませんか。

昔から黒豆の煮汁が耳鳴りを治すと伝えられていますが、黒豆博士の野崎豊先生も、黒豆の効果を語っておられます。

黒豆成分のビタミンEやリノール酸、リノレン酸などの働きで血行をよくし、酸素や栄養分が内耳や神経にいきわたるようにしてくれるからだと言われています。また、黒豆に含まれる植物栄養素たちも血行をよくしたり、カリウムやカルシウムなどのミネラル類が酸素を利用しやすくしたりするからだそうです。このように、黒豆の煮汁の多くの成分が総合的に働いて、不快な耳鳴りが治ることがわかってきました。

黒豆の煮汁の自然の力を借りて、耳鳴り改善をしてはいかがでしょうか。

耳鳴り

総人口の4人に1人が高齢者という超高齢社会を迎えていますが、加齢とともに腰痛や膝痛に悩む人が増えています。

一種の老化現象もありますが、できれば予防・改善に取り組みたいものです。医療も治療から予防へと大きく舵を切って、栄養学が植物栄養を活用し"病気を遠ざける食事"の研究が進んでいます。なかでも豆類のもつ栄養素が注目され、昔から薬といわれた「黒豆」の効用が研究されています。

黒豆に含まれるリノール酸やリノレン酸などの不飽和脂肪酸が、骨が溶けることを防ぎ、骨を強くする植物エストロゲンの働きで、骨粗しょう症の予防に役立つこともわかっています。黒豆には骨の痛みを減らすカルシウムやマグネシウム、有機鉄などのミネラル分も豊富です。黒豆に含まれる様々な栄養成分がチームで働き、膝の痛みや腫れを鎮めてくれると考えられています。黒豆食を日常の食習慣に取り入れてください。

春の山菜

日本気象協会は今年の花粉予測を「東日本は少なめ」と発表しています。

人間にも冬眠をするDNAがあるのだそうです。そのため秋にはつい越冬のために食欲が旺盛になり、太ってしまいます。冬眠から覚めた動物たちは余分な脂肪を落すために、春の山菜でデトックスするそうです。

人間の肥満はなかなか改善が難しく、メタボ体質が生活習慣病の引き金になってしまいますので、春は絶好の肥満改善の季節かも知れません。

数年前から黒豆ダイエットが話題ですが、黒豆に含まれるオリゴ糖が腸内の善玉菌を増やして腸内環境を整え、脂肪や糖分の吸収を抑え、水溶性食物繊維であるペクチンやスクワレンが便秘を改善し、余分な食べカスや有毒物質を排出してくれます。

黒豆の植物栄養素たちが細胞の新陳代謝を促進し、ポリフェノールやリノール酸の抗酸化作用で脂肪を抑制してくれます。この春から秋、冬で溜め込んだ余分な脂肪を落とす黒豆ダイエットに挑戦しましょう。

春の山菜

日本気象協会は今年の花粉予測を「東日本は少なめ」と発表しています。

スギ花粉の飛散は2月上旬から始まる見通しで昨年春より多いのは、近畿や九州、四国で昨年同様は中国、東海、北陸地方、少ないのは関東甲信、東北、北海道地方と予測しています。その理由として飛散数が多い地域は、夏の気温が高く日照時間が長かったことが要因だと発表しています。

さて、花粉症のいやなシーズンが始まりますが対策は充分でしょうか。この花粉アレルギーは、免疫グロブリンE(1gE)という抗体を作る人にあらわれますが、黒豆の煮汁に含まれるビタミンB1や不飽和脂肪酸が炎症を抑え腫れをとる働きがあることが分かっています。黄大豆でアレルギー症状を引き起こす人もいますが、黒豆にはロイコトリエンを作るリポキシナゲーゼを抑える物質が含まれており、活性酸素を除去する働きと相まって、アレルギーの予防につながるそうです。 スギ花粉

冬

冬は寒さとストレスで免疫力が低下しがちです。そのためには朝食をきちんととり代謝を活発にすることが大切です。そして、全身の約7割の免疫細胞が集まり、病気などのトラブルを防ぐ腸をまず整えることから始めましょう。

腸は食べ物を消化・吸収する最前線で、病原菌を排除し免疫の働きをコントロールしています。この働きをサポートする栄養成分として黒豆ポリフェノールが注目されています。

私たちの体には自然治癒力という機能がありますが、免疫機能もその一つのため体内で防衛と修復機能と病気を遠ざける働きをしています。この働きを黒豆に含まれるアントシアニンやアミノ酸が体の冷えを防ぎ免疫細胞を増殖させてくれます。また、レシチンやカリウムが新陳代謝や解毒作用を活発にし、ビタミンやミネラルが免疫力を活性化します。
冬の健康維持増進に"ホット黒豆エキス"をおすすめします!

2016年は国連が定めた「国際マメ年」でした。

"マメの力で世界を救え"と、アフリカ大陸の慢性的な食糧不足に苦しむ「飢餓ベルト」と呼ばれる一帯をマメで救う提唱がされました。発展途上国を支える"マメの利点"は、マメの高たんぱく、ミネラルの「高い栄養価」、マメの根粒菌の助けで空気中の窒素を取り込んで自ら肥料を合成し「土壌を豊かに」し、生産に必要な水が少なくてもすむ「低い環境負荷」で生産できるとして、マメの利点を利用し持続可能な食糧生産ができる社会を目指すために設定されました。

マメ科の植物は世界で約2万種あるそうですが、マメのたんぱく質は小麦の2倍、米の3倍、ビタミンBやミネラルも豊富で発展途上国ではマメが通常の食事の75%を占めています。ササゲやインゲン豆、アズキなどポリフェノールの多い豆が多いのですが是非、黒豆にも注目していただき"黒豆の力で世界を健康に"と叫びたいですね。

米国生活習慣医学会理事、ジョエル・ファーマン医学博士のベストセラー『「スーパー免疫力」100歳まで病気にならない』に「地中海料理が健康に良いというが、オリーブオイルをたくさん摂るからではなく、野菜、果物、豆類など抗酸化食品に豊んでいるからで、どんな油であれ無価値のカロリーをたくさん摂ると肥満、糖尿病、高血圧、脳卒中、心臓病、さまざまな種類のがんを招くことにつながります」と書いています。

そのためには抗酸化食品を摂ることをすすめ、ザクロやブルーベリー、ブラックベリー、アサイなどベリー類や赤いんげん、ブラックビーンズ、レンズ豆などの豆類を推奨しています。黒豆を食べる習慣の少ないアメリカですから当然ですが、日本のように黒豆の豊富なポリフェノールの抗酸化力を特別に推奨してはいませんが、黒豆はスーパーフードであることは間違いありませんね。

日本人の5人に1人が「不眠症」といわれていますがこれからの季節、"眠れない" 人が増えそうです。作家の椎名誠さんが「ぼくは眠れない」(新潮社)で"35年間、不眠症だった"と告白して世間を驚かせました。

不眠症は男性よりも女性に多いといわれ、加齢とともに増え、中、高齢とともに急激に増加します。原因も多様ですが頭の新陳代謝が落ち、脳の血行が悪くなったりストレスで脳血管が収縮したり、季節の変わり目や寒い日など代謝が落ちやすくなると"眠れない日"が増えてきます。こうした不眠症を予防するには昔から"黒豆の煮汁が良い"といわれ、黒豆煮汁の栄養成分が脳の血行を良くしたり血管拡張作用があり、脳の代謝を安定させる働きがあるからです。黒豆栄養素のミネラル類やビタミン類、レシチンなどの植物栄養素たちの働きだといわれています。不眠症から自律神経失調症、うつ病にならないために上手に黒豆煮汁を活用しましょう。

北米神経科学学会で衝撃的な発表がありました。「体重が増えるほど、認知症になる可能性が高い」、調査では、60代を対象とした8年間の追跡で肥満の人では大脳の記憶をつかさどる海馬が1年間で2%近く収縮していくことが明らかにされたからです。

"肥満は万病の元"といわれ生活習慣病の改善の一歩としてメタボ対策が進められてきましたが、認知症予防にも肥満防止が必要なことがわかってきました。
ご存知のように"黒豆ダイエット"がいつも話題になりますが、ダイエット効果だけではなく黒豆には脳の代謝を安定させるレシチンや植物エストロゲンなどの成分が脳の血行不全を改善したりすることもわかっています。

黒豆の豊富な植物栄養素たちが肥満防止だけでなく脳の働きを安定させてくれる"一石二鳥"の働きもあり、国民病といわれる認知症予防のために日常の食生活に黒豆を活用していくようおすすめしたいものですね。