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黒豆(くろまめ)こぼれ話

高齢化とともに女性ホルモンの減少や遺伝的要因で「骨粗しょう症」が避けられませんが、適切な食事や運動により予防可能です。

そのためには、20代で形成される「骨貯金」を減らさない食生活が大切になります。

「朝食をとらない人の骨密度が低い」といわれますが、大切なのはバランスの良い食習慣で、骨の健康のために必要な栄養素、マグネシウムや亜鉛、ビタミン類やカロテノイドを含むカギとなる食材の摂取です。黒豆・大豆製品はカルシウムやたんぱく質が豊富な「骨貯金」をサポートする食品です。骨粗しょう症の予防や治療には1日800mg程のカルシウムが必要ですが、日本人女性の平均摂取量は500mg程で不足しています。「骨貯金」には肉類や魚類、乳製品や緑黄色野菜、キノコ類などがおすすめですが、何んといっても一石二鳥のおすすめは「黒豆エキス」です。心筋梗塞のリスクを下げることでも知られる、高機能食として注目されています。

骨のイメージ

「おせち料理」は、季節の節目となる日に神に供える食物「御節供」ですが、今では正月の「おせち料理」が代表のようです。

料理を重箱につめるのは"めでたさを重ねる"という意味で、四段が本来の形だそうです。 正月の三が日をおせちをいただき、主婦の水仕事を控えて骨休めをするために"保存がきく料理法"になっています。

「一の重」は祝い肴・口取りといわれ、黒豆、数の子、ごまめ(田作り)が入ります。
黒豆は、まめ(勤勉)に働き、まめ(健康)に暮らせるように願う一品です。黒豆の黒色は魔除けの力があるといわれ、昔から薬効のある健康食材だったそうです。数の子は"子孫繁栄"で、ごまめ(片口イワシの稚魚を干したもの)は「五万米」と書き、田作りともいわれるのは肥料にすると豊作になるからです。

「二の重」は、焼き物、「三の重」は、酢の物、「与の重」は、煮物で関東でも関西でも"黒豆"は欠かせない食材でした。

機能性表示食品

蒸し黒豆を食べる前に水を飲むと、胃液が薄まって消化が遅くなり、満腹感があり、食後に水を飲むと、こんどは腸で黒豆の食物繊維が水を吸ってふくらみ、腸内の老廃物を効果的に巻き込んで速やかに排出してくれます。

黒豆を食べるだけで、こんなダイエット効果があり"天然サプリメント"といわれる所以ですが、黒豆にはもっと素晴らしい働きが詰まっているのです。黒豆が昔から薬と言われる理由は、黒豆の皮に含まれる色素で抗酸化作用のある"ポリフェノール"です。この小さな黒豆には豊富な植物栄養素が含まれており、優れた働きをしています。

レシチンは免疫力を高め血中コレステロールを低下する作用があり、サポニンやオリゴ糖はビフィズス菌増殖作用があり腸を整え、肥満防止の働きがあります。イソフラボンは骨粗しょう症・更年期障害の緩和作用があり、たくさんの栄養素がチームで健康を支えてくれる"天然サプリメント"なのです。

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「チョコ食べ1週間、74歳を救助」 こんなニュースが伝わりました。北アルプスに登る途中、標高1千mの登山道で足を滑らせ、沢に滑落し急斜面を登れず雨がっぱで雨や寒さをしのぎ、沢の水を飲み非常食として持っていたチョコレート数枚を小分けして食べ救助を待ち、1週間ぶりに救助されたのです。

数枚のチョコレートが命を救ったのですが、その力は何だったのでしょうか。チョコレートの原料はカカオ豆ですが、注目はその栄養成分が黒豆とよく似ていることです。豊富なポリフェノール、マグネシウムやカルシウム、ナトリウム、亜鉛、鉄分などの多様なミネラル成分が同じなのです。それらの栄養成分が血圧を正常にしストレスを解消、脳の活性化を促し危機のなかで冷静な判断と適度な栄養補給ができたため体力のバランスを維持できたのだと思われます。チョコと同じように黒豆も高機能食品として、イザという時にも力を発揮してくれます。

ある統計では毎年世界の鉄の総使用量の2%が錆で消失するそうです。

同様に私たちの体の中でも普通に呼吸し、エネルギー代謝をするだけで2%の鉄分が錆びてしまいます。問題はこの体の錆び(酸化)が病気の引き金となることです。生活環境にも体の錆びをもたらす大気汚染やタバコの煙、食物汚染や添加物、農薬、運動不足や睡眠不足、ストレスなどさまざまな要因が体を酸化させています。この体の酸化を防ぐのが抗酸化栄養素たちです。

黒豆の煮汁には、体の錆びを防ぐミネラル分、酸化にブレーキをかけるポリフェノールやビタミン類、酸化の害を受けた細胞の修復や除去したりする必須脂肪酸などの豊富な栄養成分がチームで働き、病気の素となる活性酸素を除去してくれるのです。

黒豆を煮てその煮汁まで全部いただくという"一物全体"という食習慣がとても大切ですね。

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人形浄瑠璃の文楽太夫・豊竹呂太夫さんが、黒豆の甘煮について面白いお話を披露されています。豊竹さんは普段は甘いものは食べないのですが黒豆の甘煮だけは別で、これを教えてくれたのは四代目師匠の竹本越太夫で、内弟子をしていた頃に師匠の冷蔵庫に入っていたのを内緒でそーっと瓶を開けて、二つか三つパッと口へ ― またそれがおいしかったな。と、まるで狂言の「附子(ぶす)」と同じような話で、笑ってしまいます。

狂言「附子」は、太郎冠者と次郎冠者が主人の留守に"これは附子という毒だ"と言われたが、砂糖だと知って舐めてしまう話です。豊竹さんは黒豆には、ウイスキーや日本酒、シャンパンにもあい、これを食べおつゆを飲むとのどの調子が良いと語っておられます。 これは黒豆の煮汁に含まれる植物栄養素のソヤサポニンやリノール酸、リノレン酸がのどの炎症を抑えるからだといわれています。

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世界の女子プロゴルファーとして活躍した宮里藍さんが31歳で現役引退を表明しました。 その理由が「モチベーションの維持が難しくなった」と自分の人生を自分が決めたと語りました。「モチベーション」とは"やる気や意欲"の源になる動機ですが、私たちも様々なストレスで"やる気"を失うこともあります。

やる気を維持することはとても難しいことですが、それには昔から「黒豆煮汁」が良いといわれています。その理由は、黒豆の煮汁に含まれるポリフェノールやサポニン、豊富なビタミン類や亜鉛、鉄、カルシウムなどのミネラル分やオリゴ糖などの栄養成分が免疫力を高め疲れた心身の活性化を高めてくれるからです。プロスポーツ選手でも技術ややる気を維持するには強い意志が必要です。

管理栄養士の指導があっても難しいことですが、日頃から黒豆の煮汁を上手に食生活に取り入れ免疫力を高めていれば、モチベーション維持の習慣につながりますね。

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夏に向かって冷たい飲物を飲む機会が増えますが、冷たい飲物を一気に飲むと胃壁の血管が冷えて代謝が低下し、余分な脂肪を燃焼しづらくします。胃が常に冷えた状態が続くと、胃壁を冷えから守ろうとして胃の周りに"脂肪、集まれ!"と号令がかかり脂肪をおなかの中に溜めこむため"ポッコリおなか"になってしまいます。

そんな夏に向かって体の代謝を高める黒豆煮汁を常温やちょっと温めて飲むことをおすすめします。黒豆の煮汁は有機鉄が多く含まれ、ミネラルも豊富で体の代謝のバランスを回復させる働きがあります。また、黒豆の煮汁には脂肪や糖分の吸収を抑えるペクチンやガラクトオリゴ糖、ソヤサポニンなどの栄養素が"夏太り"を防いでくれます。

運動量も低下し、冷たい飲物を多くとる夏には黒豆煮汁の有効成分を活用した対策が有効です。夏場こそ失敗しないダイエットを始める絶好の機会ですね。

機能性の届け出件数は15年度302件、昨年12月までに588件と倍増し、期待されています。

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がんで余命ゼロと言われたフレンチシェフの神尾哲男さんが、末期がんを宣告されて14年間、食事の力で"命のリセット"に挑戦した。「死なない食事」という本を出版され、話題になっています。本には、昔の日本食をヒントに辿りついた命の食事法 とあり、末期がんにどう向き合ったかを日々の食事の改善を記した"生き証人"の記録です。

その本では、GI値(グリセミック・インデックス)の略で、食事で摂った糖(ブドウ糖)による血糖値の上昇率を100として示す指数ですが、食事の際は血糖値の上昇を穏やかにする食品を摂ることをすすめています。GI値を下げるために酢を使う方法やGI値の低い豆類と一緒に摂ること、黒豆の煮方や煮汁を捨てずに飲むことが書かれています。豊富なポリフェノールの抗酸化作用が血液のドロドロを防いだり、インシュリンの分泌をコントロールしたり、血糖値の急激な増加を抑えるなどその効果を説明されています。おすすめの書です。

定食

※出典:「死なない食事」神尾哲男著/幻冬舎刊

年をとると知らず知らずのうちにTVの音が大きくなったり、話し声が聞きづらくなったり、ついには耳鳴りの悩まされることはありませんか。

昔から黒豆の煮汁が耳鳴りを治すと伝えられていますが、黒豆博士の野崎豊先生も、黒豆の効果を語っておられます。

黒豆成分のビタミンEやリノール酸、リノレン酸などの働きで血行をよくし、酸素や栄養分が内耳や神経にいきわたるようにしてくれるからだと言われています。また、黒豆に含まれる植物栄養素たちも血行をよくしたり、カリウムやカルシウムなどのミネラル類が酸素を利用しやすくしたりするからだそうです。このように、黒豆の煮汁の多くの成分が総合的に働いて、不快な耳鳴りが治ることがわかってきました。

黒豆の煮汁の自然の力を借りて、耳鳴り改善をしてはいかがでしょうか。

耳鳴り